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2023.12.29
2024.04.07

初めての内視鏡

経鼻内視鏡
テープ

年齢を重ねると、初めて経験することがだんだん少なくなってきませんか?

1年経つのが早く感じるのも、そんなことが関係するとか、しないとか。

ただ2023年を振り返ると、例年になく「初めての●●」が多かった気がします。

今回タイトルにした内視鏡もその一つ。

なぜ、内視鏡検査を受診したのか

理由はシンプル。

昨年の健康診断結果で「胃ポリープの疑いです。次回は内視鏡検査を受けましょう」との所見をいただいたから。

幸いにも、これまで大きな病気や怪我はなく、視力以外はほぼ良好な健診結果でした。

しかし、昨年ポリープの疑いがあるとのことで初めての「C判定」。

ポリープにも良性のものや、そうでないものなど、いくつか種類があるらしいのですが、昨年受けたエックス線検査(いわゆるバリウム)では明確な判断ができないようで。。

疑い。。気になる結果になんかモヤモヤ。

でも胃カメラかぁ。。

怖いなぁ。。

喉通る時、おえっ!ってしそう。。(TVとかで見たイメージ)

麻酔とかするの?

受けた後、すぐ車で帰れる?

色々頭をよぎったものの、以前親族が胃癌を患っていたこともあり、今年の健康診断では内視鏡検査を受診しました。


内視鏡の種類(経口と経鼻)

口からカメラを挿入する経口内視鏡と、鼻から挿入する経鼻内視鏡があります。

健診前にネットで調べると、口からだと舌の付け根にカメラが通る時、嘔吐反射(「おえっ!」)が起こりやすく、鼻からだと舌の付け根を通らないため比較的楽に行えるとのこと。

さらに、かかりつけの病院が経鼻内視鏡に定評があったことから、今回は鼻からの内視鏡を選択しました。


経鼻内視鏡検査の流れ

※受診する病院や設備等によって異なる部分もあるかと思うので、あくまでも参考程度にご覧ください

前日

検査の前日は絶飲食です。私は翌朝からの健診だったので、21時までに夕食を済ませました。

あと、内視鏡検査についての説明と同意書に目を通す。

内視鏡検査中に万が一腫瘍のようなものが見つかった場合は、その場で検体を採取してもいいか、とか、1%に満たないけれど、医療行為における合併症などのリスクがあるよ、といったことなど。

「内視鏡 同意書」などで検索するとなんとなく分かるかと思います。

何にしても絶対大丈夫、ということはないので、同意書は素直にサインをしました。


当日

いよいよ健診当日。朝からソワソワ。

血圧、身長、体重、採血を済ませ、いよいよ内視鏡です。


1. まずは胃カメラを入れる前の下準備。看護師さんの指示で、胃の中の泡を取るための液体(ガスコンというらしい)をおちょこ2杯分くらい飲む。泡って何?という疑問がありつつ、内心それどころではありません。無味。


2. 飲んだ後すぐにベッドに仰向けになるよう言われる。うつ伏せ、また仰向け、となるよう、その場で2回転してください、とのこと。これはバリウム同様、胃の中にまんべんなく液体が行き渡るようにするため。


3. 回転が終わったら、左右の鼻の穴におもちゃの注射器のようなものを突っ込まれ、麻酔のスプレー液を噴射される。「そのまま鼻で吸って喉まできたらゴクンと飲んでください」と言われる。飲み込むのに抵抗があったものの、もう言われるがままです。


4. 今度は左右の鼻の穴にジェルのようなものを注入される。これも同じく鼻で吸ってゴクンと飲むように促される。これも気持ちいいものではありません。


5. そのまま麻酔が効くまで5分間仰向けで待つ。じんわり喉の方で麻酔が効いてくる。


6. そして5分後。今度は内視鏡を左右どちらの鼻に挿入するか(内視鏡の管が通りやすいか)を確認。確認の仕方は、内視鏡と同じくらいの直径(6ミリくらい)で、長さ15センチ程のチューブ(うどんのようなもの)を実際に鼻に挿入するというもの。

鼻でうどんを食べたことがある人は楽勝だと思います。私はその経験が無かったので、正直この時が一番抵抗があり、緊張しました。麻酔無しでうどんを鼻から食べていた芸人ほっしゃんの凄さを感じました。

看護師さんは慣れた手つき。「ちょっと探っていきますね~」と言いながらまずは右の鼻に挿入。どうやら通りが良くないみたいで、鼻腔の狭さを一瞬心配されました。次に左の鼻で試すとスルン、と喉の方までチューブが入りました。人によっては鼻腔が狭く、経鼻内視鏡を断念せざるをえない方もいるようです。今回はひと安心。


7. 準備はここまで。いよいよ本番かと思ったら、内視鏡を受ける人は他にもいて、内視鏡室が空くまで通路でしばらく待つことに。鼻から確認用のうどんがぷらーんと出た状態だったので周りの視線が気になる。この時、唾が溜まっても飲み込まずにティッシュに出すように言われており、口元にはティッシュを添えています。


8. しばらく待って、内視鏡室が空く。暗い室内に案内され、ベッドに上がる。左半身が下になるよう横になると、目の前には小さなモニターがあり内視鏡カメラの映像が映し出されるようになっていた。

「胃の中を見たくなければ、モニターから目線を外して遠くを見てくださいねー」と看護師さん。唾が溜まったらここに出してください、と顔の横にシートが敷かれている。とにかく検査中は唾を飲み込んだらダメのようです。

担当の女医さんから、もし病変が見つかった場合、検体を採取しても良いか確認を受ける。了承して、いよいよ検査が始まります。


9. 先生が目の前に座り、鼻のうどんチューブをスッと抜く。そして胃カメラが挿入される。体が強張る中、複数の看護師さんが後ろから体を支えてくれる。優しい。


10. 胃カメラが喉の辺りを通る際、一度だけおえっ!となる。おえっ!てなってるじゃん!!と可笑しくなったものの、大人なので耐えました。なお、嘔吐反射はこの一度だけ。

ゆっくりと胃カメラが挿入され、どんどん奥に入っていくのがわかる。鼻と喉のあたりのムズムズや、胃の中にカメラがあるモゾモゾとした違和感。痛みは全くありません。


11. 「胃に空気を送って、膨らませますねー」とか、「息をゆっくり吸ってくださいねー」と呼吸のタイミングも指示をいただく。多少呼吸のしづらさはあったものの、声がけのおかげで落ち着くことができました。

結構ヒダがあるなぁ、ピンクだなぁと、目の前のモニターで自分の胃の中を眺める余裕も出てくる。仕舞いにはこれ綺麗なんじゃないの?と勝手に高評価を下す始末。


12. どれくらいの時間、胃カメラが挿入されていたのか。実際は4〜5分位だったのでしょうが、緊張していたせいか体感は10分位。「はい、終わりますからねー」の声がけがあり、スルスルスルーとあっという間にカメラが抜き取られました。


13. 結果はその場で告げられました。昨年、エックス線検査で見つかったポリープは良性のものだとわかり、特に問題はないとのこと。無事終了し、とにかく安心しました。


検査を終えて

振り返りです。

経鼻内視鏡のここが良い◎

明確かつ迅速

この1年、「ポリープの疑い」という曖昧な結果にどことなく不安はあったので、明確になっただけでも良かったです。幸いにも今回結果は良かったですが、例えそうでなくても迅速に次の対処ができる点において、おすすめかと思います。

正直、そこまで苦しくなかった

鼻に管を入れるという最初の壁を乗り越えれば、あとは慣れのような気がしました。麻酔が効いていたおかげか、痛いということは無かったです。出血も無し。嘔吐反射も個人差のような気がしたので、人によっては全く苦にならないかと思います。なんだ、こんなものか、と言った感じ。ただ、個人的には2回目も緊張しそうです。

バリウムがつらい人におすすめ

胃部のエックス線検査時に、バリウム飲むのしんどい・・あんなに体動かしたらゲップ出るよ・・検査後の下剤がつらい・・などと感じる方もいらっしゃるかと。エックス線検査に苦手意識のある方は、経鼻内視鏡を一度試してみても良いかもしれません。

検査後、仕事や家事などに影響が無い

経鼻内視鏡は鼻から喉にかけての局所麻酔だったので、検査後も普段通り体を動かせます。気分が悪くなることもありませんでした。バリウム後のように、トイレに行かなきゃ、ということもないので、仕事や家事などの予定に影響は出にくいと思いました。


ここは気をつけて、ということ

鼻詰まりや、鼻腔が狭い方はしんどいかも

もちろんですが、鼻がめっちゃ詰まっている方はしんどいかもしれません。あと、鼻腔が狭いという自覚がある方。鼻腔があまりに狭いと、そもそも管の挿入が難しかったり、多少の出血(鼻血)が出る可能性があります。鼻腔については、事前の確認で看護師さんが判断してくださるかと思います。

検査後、鼻がカピカピ

上記の通り、検査前にジェルを鼻に塗られるのですが、乾くとカピカピになります。鼻の中はもちろん、鼻周りも汚れるので、検査後は鏡を見て鼻をきれいにしておきましょう。

メイクされている方は直せるように

検査中は唾が飲み込めないので、ティッシュやベッドに唾を出すことになります。鼻もカピカピです。鼻や口周りが汚れる可能性があるので、普段メイクをされている方は直せるような準備は必要かもしれません。

すぐに食事は難しいかも(個人差かな・・)

内視鏡の説明書には、検査後すぐに食事ができるという記載もあったので、お昼はご褒美にいいもの食べるぞー!と意気込んでいました。しかし、実際に検査を終えてみると、しばらく喉の辺りに麻酔が残った状態が続き、検査直後はちょっと食べづらいだろうなぁという気がしました。

私の場合は、検査後2~3時間経ったくらいで麻酔の違和感が完全に無くなり、普段通り食事ができました。ただし、麻酔の効き方には差があるかと思うので、あくまでも個人の感想です。

別途費用がかかりました

私の場合、経鼻内視鏡検査は健康診断のオプションとして受診しました。料金は税込で12,000円。ただ、年一回、大切な体のことなので気にはなりませんでした。

これも検査内容や病院、お住まいの地域や自治体などの補助等によって異なるかと思いますので、要確認かと思います。


おしまい

以上、今年初体験した内視鏡のあれこれでした。

何より、体が資本。健康は最優先です。未経験の方は参考になさってくださいね~

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